精神科

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五月病対策-上司・周囲は何をすればよいか-

五月病とは医師があまり関与しなくていいのではないか…という気もしますが、長期化することで引きこもりや士気低下につながるため、なるべく早めに周囲は対応したいものです。 疾病分類  五月病はICDやDSMなどの疾病分類には載っていませんが、疾病...
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新型コロナウイルスとメンタルヘルスと別居

夫婦関係は非常に難しく、何が正しいのかは夫婦で決めてもらわないといけませんが、コロナによりメンタルヘルスや別居・離婚の問題や相談が増えている気がします。  夫婦間の関係はべったり仲良くが必ずよいとは限らず、距離を取って過ごすのが幸せなことも...
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問題のふたを開ける、ふたを閉める

精神科に携わると、問題の深さや自分の技量によってふたを開けるか閉めるかの戦略を立てていきます。  臨床心理士はふたを開けることをできる先生もいますが、普段の外来診療では時間もない、問題をすべて引き受けられるかを考えなければならず、ふたを閉め...
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統合失調症の薬物療法

統合失調症の治療には、陽性症状にも陰性症状にも薬物療法が不可欠です。  薬物療法について整理してみます。 なぜ薬が必要か  薬物療法を行う理由は主に3つあります。 陽性症状を抑える 興奮状態を抑える、幻覚や妄想と距離が取れる陰性症状を改善す...
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なんでもTMS、とりあえず脳波

脳波検査で精神科専門医が扱いに困るケースを客観的に解決していくクリニックがSNSで話題になっています。この話題は複数の問題を含んでいるような気がます。  自由診療なので受ける受けないは自分の意思で決めることになると思いますが、個人的に気にな...
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統合失調症の疫学

統合失調症の家族教室の準備を進めているので、統合失調症についての話をしていきます。  一般的に言われていることを具体的にイメージしながら、疾病について理解していきましょう。  今回は疫学・統計についてです。 数字でみる統合失調症 100人に...
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精神症状による暴力か否かの判断

医療者は暴力を振るわれることが多いです。言葉の暴力は数知れず、アルコールで衝動性が上がると手をあげられることに遭遇します。  暴力をすべて「病気だから」と判断してしまうのは、疾病を患っている本人にもよくありません。本人の暴力行為が正当化され...
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うつ病だが休めない背景

病気をおして無理して働くという事例は少なくなったと思います。少なくなったにも関わらず休みという撤退ができない背景について考えてみます。在宅勤務が増えた企業では通勤負担が減った分勤務できる人は増えているものの、実際のパフォーマンスが落ちている...
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統合失調症と就労

精神科をやっていると、統合失調症で通院している方から「仕事ができるか」という話が必ず出てきます。統合失調症の発症が10-20代が多いため、症状が落ち着いたら仕事をしてみたい、という気持ちにはできるだけ汲みたいところです。  仕事ができるとい...
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どんな精神科医を受診すればよいか

「どんな病院や医師を受診すればいいか」  うつ病や統合失調症など疾病別の家族会を実施した際に、上記の質問が良く聞かれます。  よく言われるのは指定医や専門医を持っている医師が一番よい、とのことですが、一定技能や知識を持っているということでは...