2021-04

たばこ

禁煙学会偽造診断書の背景を考える

健康上禁煙のメリットは大きいものの、医師として正しい行為を行った上で診断書の発行が必要です。  日本禁煙学会はゴリゴリ押してくる印象がありましたが、このような行為までは想定していませんでした。  依存でよく起こる問題で、「本人よりもつれてく...
たばこ

アメリカのメンソールタバコ規制

タバコのフレーバーとしてのメンソールを禁止し、フレーバーをすべて規制するとの通達がFDAから出たようです。  タバコ全面禁止の手前でメンソールたばこを規制するということで、徐々にタバコ産業への規制をかけ業態変更を目指してもらうことにしている...
職場復帰

復帰可否の条件について

復帰時点の条件をどう伝えるか  職場復帰の可否について、会社側が求める条件、産業保健が求める条件というのをそれぞれ判定期間開始時に説明を行います。  ここで気になるのが、産業医が労務の条件に言及は難しく、逆に健康状態を他の職員から評価は難し...
精神科

フェノチアジン中毒

抗精神病薬を使用する場合、メリットとリスクを考慮して必要最小限の処方を検討します。状態が落ち着かない場合は増量しますが、過量服薬には注意が必要です。 フェノチアジン系の薬剤  以下の薬剤が該当します。 ・クロルプロマジン:コントミン、ウイン...
精神科

”新型うつ病”が蔓延する背景

新型うつ病と呼ばれる一群に対する職場からの相談は、どの企業においても頭を悩ませるものです。  そもそもの背景として、1998年のSSRI登場、およびメンタルクリニックの増加により、軽症うつの医療化が影響しています。操作的診断基準により診断し...
ニュース

治療用覚醒剤への個人的見解

オリンピックに向けて、治療用覚醒剤の許可を求めた法整備を超党派で行うようです。  環境省のバカ殿の暴走を超党派でまずは止めて欲しいですが、一個人の声は虚しく届きません。 治療薬を使っているのになぜ入国できないんだ、とおっしゃる方も出てきて差...
感染症

歯科医のワクチン接種の是非について

海外ではワクチン接種に学生を含めて動いているようですが、日本では医師および医師の指示の下で看護師が接種するものに限定されています。  早くワクチン接種を勧めるために歯科医など医療関係者がそれぞれ可能な範囲で対応すれば接種率も上がりそうですが...
精神科

高カリウム血症

心室細動を引き起こして突然死に至る原因の一つです。外来で治療を開始し、治療中に状態が悪化し薬を増やしていくうちに高カリウムになっていることは時折みられます。ポリファーマシーも原因の一つであり、治療を始めたら採血で状態の確認が必要です。 原因...
精神科

内因性と心因性の鑑別点

精神科疾患の増加に伴い、気分障害や適応障害の診断名が平成の後半に入り急増しています。適応障害は心因性で理由がなければ回復するものですが、気分障害は引き金がどの程度影響するのかは不明です。元々気分障害の診断が少なかったのが、パロキセチンの登場...
精神科

生活リズムを維持する工夫

・7000歩は歩く ・酒は飲まない ・23時に寝る  職場復帰時にこれらのことは伝えていますが、実践で動くには実際に行動できるかを検証する必要があります。 ① 7000歩歩く  通常の勤務であれば、公共交通機関の駅まで出る時間次第で歩数は決...