2022-09

ニュース

市立小中学校のエアコンの事件を考える

このニュースの背景が気になります。熱中症対策は大事なので、エアコン導入は賛成ですが。  チラシ配布したら処分された先生の話  市立全中学校の美術室に、ということですが、他の音楽室や体育館などにはあって美術室に設置してないから動いたのか、音楽...
精神科

問題のふたを開ける、ふたを閉める

精神科に携わると、問題の深さや自分の技量によってふたを開けるか閉めるかの戦略を立てていきます。  臨床心理士はふたを開けることをできる先生もいますが、普段の外来診療では時間もない、問題をすべて引き受けられるかを考えなければならず、ふたを閉め...
精神科

統合失調症の薬物療法

統合失調症の治療には、陽性症状にも陰性症状にも薬物療法が不可欠です。  薬物療法について整理してみます。 なぜ薬が必要か  薬物療法を行う理由は主に3つあります。 陽性症状を抑える 興奮状態を抑える、幻覚や妄想と距離が取れる陰性症状を改善す...
産業保健

仕事での不安回避に対する配慮

「うつに優しく」という言葉があるものの、現場全体への配慮がないと周囲は押し付けられたと感じるかもしれません。 仕事での配慮は合理的であり、検討可能かどうか、契約内容を含めて不安回避への配慮は検討されます。すべて配慮は難しいと思います。 不安...
精神科

なんでもTMS、とりあえず脳波

脳波検査で精神科専門医が扱いに困るケースを客観的に解決していくクリニックがSNSで話題になっています。この話題は複数の問題を含んでいるような気がます。  自由診療なので受ける受けないは自分の意思で決めることになると思いますが、個人的に気にな...
精神科

統合失調症の疫学

統合失調症の家族教室の準備を進めているので、統合失調症についての話をしていきます。  一般的に言われていることを具体的にイメージしながら、疾病について理解していきましょう。  今回は疫学・統計についてです。 数字でみる統合失調症 100人に...
精神科

精神症状による暴力か否かの判断

医療者は暴力を振るわれることが多いです。言葉の暴力は数知れず、アルコールで衝動性が上がると手をあげられることに遭遇します。  暴力をすべて「病気だから」と判断してしまうのは、疾病を患っている本人にもよくありません。本人の暴力行為が正当化され...
精神科

うつ病だが休めない背景

病気をおして無理して働くという事例は少なくなったと思います。少なくなったにも関わらず休みという撤退ができない背景について考えてみます。在宅勤務が増えた企業では通勤負担が減った分勤務できる人は増えているものの、実際のパフォーマンスが落ちている...
精神科

統合失調症と就労

精神科をやっていると、統合失調症で通院している方から「仕事ができるか」という話が必ず出てきます。統合失調症の発症が10-20代が多いため、症状が落ち着いたら仕事をしてみたい、という気持ちにはできるだけ汲みたいところです。  仕事ができるとい...
健康診断

乳がん検診(マンモグラフィ)

働き盛りの女性がかかる疾患で、乳がん検診は治る疾患のため健康診断受診が推奨されます。自治体の広報にも掲載されているので、自治体開催のものを利用するのもよいです。 疫学  40歳以上は2年に1回のマンモグラフィの受診が勧められています。自治体...