アルコールの行動への影響

 アルコールによる影響は周囲からは見えていても、指摘すると「健康診断の結果では問題ないからいいじゃないか」という返事がよく返ってきます。

 アルコールによる勤怠や行動への影響はどのようなものがあるでしょうか。管理職の方はどのような事に注意する必要があるでしょうか。

アルコールによる勤怠例

 アルコールによる勤怠例を挙げていきます。

1.常態的な遅刻

 出勤時酒臭いのはよくあります。以前から遅刻が常態化していると、「以前は良かったのに何でだめなんだ」と現在の上司への不満になることがあります。労務管理上問題になるので、上司だけで対応困難の場合は労務担当者と一緒に勤怠について確認するのが良いです。

2.突然の休み

 脈絡もなく突然休むことがあります。連絡なく音信不通になることがあり、捜索する場合もあります。

 勤務期間が短い場合、そのまま辞職というケースも少なくないです。

3.朝が早いスケジュール

 アルコール使用により早朝覚醒するため、スケジュールが前倒しになります。フレックス勤務を行った場合、7時からの出勤を選ぶことが多いです。

 夕方にスケジュールが決まっていないと、飲酒量が増えそうなため、帰った後のスケジュールを確認します。

4.夕方に調子が上がる

 酒が切れてくることによる影響か、次に酒が飲めるからなのか、夕方にかけて調子がよくなってきます。メールや会議資料の進捗など、PCの記録があると業務効率が徐々に上がってくるのが分かります。

5.休日に勤務

 他者と会うのに過度の緊張や不安が生じる場合、平日に欠勤してしまい、埋め合わせで休日に出勤することがあります。在宅勤務も同様で、勤務をしてしまいます。

アルコール=否認の病

 アルコールは否認の病と言われています。アルコールの飲み方の問題を指摘すると「私にアルコールの問題はない」「飲んではいるが勤怠の問題はない」との言葉が返ってきます。酒の問題から入ると本人との目標を共有できないことが多いです。アプローチはどのようにするとよいでしょうか。

役割分担する

 アルコールは離婚や金銭、クロスアディクションなど問題が複雑になっており、それぞれの担当で問題についての役割を決めておくのがよいです。

  • 勤怠不良 労務担当
  • 職場での対人関係の悪化 人事担当
  • アルコールの問題 産業保健スタッフ

 一人ですべてやろうとすると、それぞれの問題があいまいに対処されてしまうことがあります。健康問題を話しているうちに人事異動したいなどといった問題がすりかえられてしまうことも避ける上で、役割分担が必要になります。

 中小企業では産業保健スタッフは地域産業保健センターにお願いし、人事労務が兼務になることがありますが、問題をできるだけ切り分けていける方がよさそうです。

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