メトホルミンと抗老化作用

 芸能人の中田敦彦氏の読んだ本の紹介で、メトホルミンと抗老化作用についての話題が出ており、私も知らなかったため詳細を確認することにしました。youtubeでの発信力があり、彼に適した仕事環境のようです。

メトホルミンとは

 メトホルミンは1950年代から使われている糖尿病薬で、現在でも多くの方に処方をされています。しかし1970年代に乳酸アシドーシスの副作用が報告されてからは使用量が減り、その後の効果・安全性が検証されて処方数は増えています。

糖尿病以外の効果

 糖尿病以外への効果が特に注目されているようで、以下のような影響があります。

  1. 心血管疾患 死亡率の低下や左室肥大を抑制する効果がみられるようです。
  2. 悪性腫瘍 メトホルミンを使用している糖尿病患者での悪性腫瘍の罹患率と死亡率が低下したようですが、RCT研究ではメトホルミンの関連は認められなかったようです。がんのアジュバント療法としてメトホルミンが使用されており、臨床試験が進行しています。
  3. 認知症 糖尿病は認知症のリスク因子として挙げられており、糖尿病の改善により認知症への移行を予防するようです。ただし、脳内にアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβの蓄積を促して認知症を悪化させる研究も出ております。
  4. サルコペニア 筋肉量減少を抑える、歩行速度を改善する効果がみられるようです。

 ラットやマウスではメトホルミン使用により寿命を延長する効果が研究で検証されており、老化に対して生物に共通する遺伝子に何かしらの影響を与えている可能性があります。

糖尿病でない人には効くのか

 上記のケースは糖尿病に対しては効果がみられるようですが、糖尿病でない人がメトホルミンを飲んでも寿命が延びるのでしょうか。これからの結果が待たれます。

 むやみに飲んでいいものではなさそうですが、結果をまた確認してまいります。


 普段使っている薬剤でも多様な効果があるのをネットの話題で見かけることもあり、このような検証をまた行ってまいります。

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