生き直す 私は一人ではない

 覚せい剤による逮捕後、執行猶予期間が最近あけた高知東生さんの著作です。この本を読むと介護云々の話になっていた経緯、元妻への思い、自身を苦しめていた生い立ちなど、自身の気持ちに正直に書かれています。

 依存症からの回復に必要なのは「正直」になることであり、自身の気持ちに正直に書かれています。依存からの回復のプロセスを段階的に踏んでおり、物質使用で苦しんでいる方にとっての道しるべになります。義理堅さやまっすぐな部分は人として魅力的に映る部分であり、回復を素直に喜ぶファンが多いような気がしました。

 ドラマでは脇役でも話の鍵になる役割を演じていました。男性から見てもかっこよく、「木下部長とボク」では”ホスト”というあだ名をつけられていました。本書では特に記載がないものの、そう呼ばれるのは苦痛だったのでは?とふと思いました。

 ここ数年で依存症に対する社会の見方がかなり変わってきたのは、本に登場してくる松本俊彦先生や田中紀子さんを始め、関係団体による啓発が大きいと思います。また田代まさしさんのダルク参加やメディアでの当事者からの発信の他、どれだけやっても再使用が起こりやめ続けることの難しさがここ数年で理解浸透してきています。

 現在は依存症アドバイサーの資格を取得しており、芸能人ダルクの中心となりそうです。やめ続けるのは難しいものの、高知さんの活躍に奮起させられる方は多いと思います。芸能界の度重なる自死報道の中で、執行猶予期間満了という希望の話題も提供していただきました。改めて今後の活躍を願ってやみません。

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