精神療法の人間学

 薬を使わない精神科診療を行っている井原先生の著書です。

 産業保健では薬を使うことはないので、指導を行うとすれば生活指導や問題に対する対策を考える宿題を出す。「地獄への道は善意で敷き詰められている」という名言も井原先生の著書からよく引き合いに出しています。中途半端な意見で本人・職場を露頭に迷わせないように心がけています。

 セカンドオピニオンとして「人間はなぜ生まれてきたのか」「どう生きていけばよいのか」という質問は時折受けます。その時に私の感想としては「なぜそのような質問を私にしてくるのか」「その質問を受けるだけの人間に値するか」といった自分自身の価値観を押し付けずに本人に響くメッセージは何だろうか。うすっぺらな事を聞くために外来に来たわけではないんだ、と自分の身が引き締まる思いになります。

 通院精神療法を算定するならそれに見合う外来を準備しなければならない、というのは自分も同意です。

 産業保健の場では生活指導が得意な保健師・産業医が多いです。対応の幅を広げるため、復職判定の機会が増えていくなかで生活指導を学ぶ一冊です。

 

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