「ヘルスリテラシー」

 ヘルスリテラシーという言葉は以前から出ていますが、日本人のリテラシーは低い、というデータを以前記事でみたことがあります。新型コロナウイルスの死者・感染者数を見ると、ヘルスリテラシーの高さとの相関があるとは言い切れなさそうです。下記のリンクを参考にしていますが、ヘルスリテラシーの高いところで感染を抑制できているのは台湾くらいでしょうか。

(参考)ヘルスリテラシーって何?医療情報をうまく活用するには

 日本はでは今のヘルスリテラシーでよいのでしょうか。そんなことはないです。情報に操作されやすくなり、情報を操作する人間にいとも容易に操られやすくなります。

 ヘルスリテラシーの関与する事件・問題はこれまでにもありました。

ヘルスリテラシーの関与する事件・問題

 大学教授よりみのもんた(1990年代)

 思いっきりテレビでみのもんたが「○○が体にいい」というと、次の日の外来で教授が「そうではない」と患者さんにこたえても納得しない、と大学の授業で嘆いていました。

 医療関係者は正しい情報を発信・伝えようとしていますが、中間者である新聞・メディアに誤解・彎曲・捏造されると違った意見が巷で流行してしまいます。

 医療の専門家よりも有名人の意見の方が正しい、という風潮は世代交代やお茶の間の嫌われ者が昼の番組を牛耳ることで薄まってきていますが、新たなメディアスターの台頭には医療者は常に不安が付きまといます。

あるある大事典

 納豆によるダイエット効果を喧伝し、その効果がなかったことで批判され、番組自体が打ち切りになりました。当時は放送された食材が一斉に店からなくなり、当時忙しくてテレビを見てなかった私は不思議な感じに襲われました。

 テレビの言うことが正しくないということに一部の人が気づき始めたのはこの事件も影響していると思います。

「コロナにイソジンが効く」(2020年)

 コロナにイソジンが効く、というのが速報で流れた時は正気かと思いましたが、ネットでは冷静なコメントが増えており、確実に国民のヘルスリテラシーが向上しているのではと感じる事例でした。

近年のメンタルヘルス

 「うつは心のかぜ」が薬の販売促進のためにキャンペーンを打たれ、精神科の患者さんの増加で終息が見えていません。軽症や勤務できる状態であれば医療で薬をもらうよりも気分転換や休養・断酒などの生活習慣の見直しで回復していきます。

ヘルスリテラシーの向上=情報識別力の向上

 医療者が正しい情報を発信しようとすると、既存メディアの強さとの融和や戦いになります。正しいものを一般の方にどう伝えるか、常に問われます。

 メディアが絡むと政治思想の右翼・左翼との迎合と絡ませる方もいますが、政治思想は本来は関係しません。フェイクを流すのはどちらの思想に属していてもよくないです。

 情報が正しいか、を常に疑問を持って接するのがヘルスリテラシーの向上には必要です。テレビを見ない、は私の持論で療養中の過ごし方で伝えていますが、受け身の情報にはいいことがないので、本や新聞・ネットの情報を見比べながら真実を考えていくのが正しい姿だと思います。

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