泣くな研修医

 大学6年間実習も含めて学んだ後、臨床研修に入る。その姿を描いた物語。

 医療職は自己犠牲や献身的な人と親和性が高いのは前にも記載したが、主人公は自分の無力感が医師を志したきっかけになったようだ。兄の死により心の中で止まっていた情動が、研修での経験で再び動き始めた、心情が伝わりやすい話であった。

 患者さんがどんな思いでいるのだろうか、家族はどうか、緊張感のある現場で向き合ってきたからこそ、筆者の心情の描写がとてもうまく描かれていた。

 自分自身が医師になったきっかけは何か。自分の中で止まっていたものは何か。いま自問しても抑圧されていれば簡単には出てこないかもしれない。語れるようになる時にこの答えは改めて出すことにする。

 

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