珪藻土のアスベスト含有

基準超アスベスト含む可能性 バスマットなど29万点回収へ

 ホームセンターで選んだ商品に製造禁止の発がん性物質が含まれているということで、怖いニュースです。産業保健の研修で出てくるアスベストが含有されているとのことで、内容をまずは確認してみます。

珪藻土自体の毒性

 珪藻土は職場の安全サイトで確認すると、長期間・反復曝露による珪肺・じん肺症の懸念があり、アスベストの言及はありませんでした。下記に述べるような理由で、混ぜ物としてアスベストを入れたのでしょうか。

 日本では2012年3月1日以降、引き続き使用されているものを除いてアスベスト含有製品の製造・使用が禁止されています。今回の製品の販売期間が2018年からとの事なので、新規に製造したか輸入したものになるでしょうか。

アスベストをなぜ使用するか

 発がん性が分かってきたので製造使用禁止物質になりましたが、なぜこの物質を使用していたのでしょうか。

 元々建築物で使われていたのは耐火性や断熱性等、耐久性が高いことが理由です。そのため好まれて使われていましたが、アスベスト関連疾患が晩年になって出現することがのちに分かり、今は使われなくなりました。

アスベスト関連疾患

 アスベストにより石綿肺や肺がん、中皮腫が出現します。


 大手ホームセンターでキャラクターが入った商品もあるため子供が使用している可能性もあります。早く回収できることを願ってやみません。

(2020/12/23追記)ニトリホールディングスでも珪藻土製品を回収しているようです。製造は中国とのことで、日本では上記の通り禁止物質になっていますが、輸入品では製造者や業者の報告がない限りは判断が難しい状況です。240万個とのことで、家のバスマットなどニトリを使わない方でも貰い物等を確認しておきましょう。

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