長谷川式スケールの代替法をやってみた。

 介護保険意見書作成に使われる、長谷川式認知症スケールは医師なら必須のものであるが、やっていると必ず問題が生じる。

 それは、患者さんとの関係が必ず悪くなることだ。

「私がそんなこと知らないわけがないでしょう」と言われたり、単刀直入に「あんた馬鹿にしてるの?」と言われる。普段の会話から大体の評価はできそうなものなので、書類作成時には行うが継時的な変化を見るには適さないと私は考える。

 では継時的な変化をどう評価するか。

 短期記憶と計算、長期記憶がおおよそ分かればよいので、今までに以下のようなものを試してみた。

① 「歴代の首相を遡って言ってください」 テレビをよく見る人も多く、「安倍さんは私嫌いなの」と答える人も多い。民主党の3人は順番を間違えたり欠けていることが殆ど。3人言えれば十分な長期記憶があると思われる。宇野総理は実習の学生さんや研修医の方に聞いても「誰ですか?」と言われてしまう。順番は誰の後だったかな…

② 白地図で自分史作り 白地図を見せ、出生地や新婚旅行、転勤先を話していただく。長期記憶であり、伝達ができる方の場合は詳細に語っていただけることが多い。生活史を整理するツールとして使いやすい。「よくぞ聞いてくれた」とうれしがる方がおり、自分の先輩として敬意を持って聞く感じになるのも良い効果を生んでいると思われる。

③ ナンバーを計算して10にする 学生時代に通りかかった車の4桁を計算して10にするやり方。少し難しいが、4桁を計算できる人は結構多い。HDS-Rでは93-7あたりで間違う方では何度も同じ質問をすると答えを覚えてしまうので、切り口を変える意味はある。

 こういうのが良い、というものはなさそうだがマンネリ化を防ぐ意味で変化させるのは良いと思う。お試しあれ。

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