『名医』はどこにいる?

 双極性障害で有名な加藤忠史先生の著書です。

 精神保健相談でセカンドオピニオンを求められることが近年では多くなっていますが、それだけ現在の主治医や治療に不満があると言うことでしょうか。

 加藤先生と同様、セカンドオピニオンを求められても、治療は大きく外してはなく、相談者も改善していることが多いものの、本人としては何が不満なのかを具体的に話せるか、話せなければ具体的な問題に至っていないのか、家族関係への直面を回避している…など個人の問題に終始することもあります。

 本人の見方や考え方の問題であれば、認知行動療法のやり方で次回主治医に改まった態度で相談してみたりやり方のヒントを伝えて相談終了とする場合もあります。不満であれば再度交渉して今の主治医と回復に取り組むのが一番問題がシンプルに進みます。

 主治医の見つけ方の他、治療の標準化や評価の仕方など精神科ならではの問題があるのも事実であり、他科からみた疑問になる部分で、勤務先でもよく言われることです。構造化面接や質問票などで標準化しつつ、状態の診立てによって相談や対応の仕方は柔軟に決定するのが良いのでしょか。

 企業や保健所での相談業務を行う中で主治医を替えたい、という話がある場合は面談のヒントになります。患者さんの三重苦(病気の苦しさ・副作用の苦しさ・病気が理解されない苦しさ)に共感しつつ、何が不満か(そもそも治らない・治りにくい病気、医者が悪い、患者さんと医師の間の行き違い)を聞いていくやり方は構造としてはシンプルで患者さんにも方針や意見をお伝えする上で参考になります。

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