職場接種について考える

 職場接種の話が国から降りてきた時点で、経営者はどのような判断をするのが望ましいのでしょうか。診療所があるなら接種をするのに支障がないものの、大規模接種会場の空席のニュースが流れるのを見ていると、そちらに合流したほうが良いのでは…とも考えます。

 ANAなど企業によっては接種が始まっていますが、様子見の企業も多いと思われます。問題点を挙げながらできることを考えていきます。

職場接種での問題点

 職場接種が現実にできるのか、は産業保健スタッフも悩ましいところです。

 ざっと挙げても以下のようなことが想定されます。

  • 場所 総務部の一角に陣取っているのであれば、接種と待機場所に悩まされます。空き会議室の確保、問診、接種、15分待機それぞれ1連の流れに乗せるようにします。
  • 道具 救急カートがなければ、酸素・バッグマスク・エピネフリンなどが最低限必要になりそうです。
  • 技術 それぞれ接種のブランクがあるかもしれず、調合や接種時のミスが生じるかもしれません。
  • トラブル時対応 アナフィラキシー時はエピペンなどを使用しますが、救急対応の練習が必要です。針刺しの問題も起こり得ます。実施者の保険加入などが必要そうです。
  • 医療廃棄物 使用済みの針や血液付着物等の廃棄が問題になります。廃棄物の扱いまで一連で対応できる業者がいるとよさそうです。
  • 通常業務の扱い 予防接種が始まると通常業務の扱いを決めておかないと、業務が圧迫し長時間残業が増えそうです。
  • 一斉業務の弊害 発熱が1割強、疼痛などがそこそこの割合で生じることから考えると、1バイアルのうち仕事ができなくなる人が出てくるかもしれません。
  • 医療連携 できれば近隣の受け入れ先候補の病院に先にお伝えするのがよさそうです。
  • 接種日の”密” 在宅勤務を行っている企業では、出社日が集中するものと思われます。会社内でも密ができるとクラスターの危険が生じます。
  • 会社のセキュリティ 会社の事業所ではだれでも入れるスペースの他、入室制限がかかる場所もあります。会場によっては入室制限の場所を開放するか、誰かが付き添ってその場所まで誘導します。前者では情報漏洩、後者では人手がかかることが難点です。

 個人的には産業保健スタッフを大規模接種場に派遣し、そちらでやってもらうのがいいのでは、と考えてしまいます。

 

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