「仕事を手放さない」ベテラン

 業務量軽減のために、今持っている仕事をほかの方に分散させるといった配慮を管理職が指示する。リスク分散の意味でも仕事を切り分けるメリットはある。

 その中で、なかなか自分の仕事を手放さない人がいる。出し渋った末に職場への不満を延々と話し、上司への不満を目の前で言い出す。

 上記のように仕事をため込むタイプは、自分の手元から仕事がなくなるのが不安なので、こういう行動をとることがある。周囲の状況を見ると、格下とみなしている人にはあたりが厳しく、いじめやハラスメントのような動きをする。一方で、上司など格上とみなしている人には礼儀正しい。

 手放すことへの不安は、嗜癖行動や物質使用障害が絡むことが多い。摂食障害で万引きを繰り返す方は、自分の手元に物がないことへの不安から万引きを起こすことがある。摂食障害もアルコールの問題が重複することが多いが、手放せないことで問題になる場合は物質使用障害の観点から本人の状態を見直してみることがある。 

 格下とみなす人への厳しさは、その業務を支配したいという欲であろう。物質使用がハラスメントを引き起こしやすくなることを含め、上司は周囲からの情報を集めておくことも役に立つ。

 仕事を切り離した後、「自分が仕切れる」仕事がなくなると、モチベーションが下がり異動希望を出すことがある。お山の大将が居場所をなくして去るような感じだ。この時異動させるかは周囲への影響、本人の元来ある能力を加味して判断することになる。

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