急性心膜炎

 心膜に炎症が起こり、それに伴い症状が出現します。炎症の原因は8割以上が特発性で、ウイルス感染後に出現します。再発を起こす可能性は15-30%、そのあと再発を繰り返すのが2-5割とそれなりの頻度で再発します。10-60代の男性に多く出現します。

 ステロイド使用中や治療薬(NSAIDs)への反応が乏しいこと、若者、心嚢液貯留、CRP高値などが再発例でみられるようです。

 多くの場合は予後良好です。危険因子がない場合は積極的な原因検索を行いません。

※ 危険因子は以下の通りです。

 38℃以上の発熱、亜急性の経過をたどる、多量の心嚢液貯留

 心筋炎合併、免疫抑制状態、外傷、抗凝固薬使用

診断基準

 診断基準は以下の4つのうち2つを満たしていれば診断できます。

  1. 胸痛
  2. 心電図異常
  3. 心膜摩擦音
  4. 心嚢液貯留

 副次的な項目として、以下の2点が挙げられます。

  1. 炎症反応高値:WBC、CRP、血沈
  2. 画像所見で心膜の炎症所見:CT、MRI

治療

 NSAIDsとコルヒチンが用いられます。

処方例として ナイキサン(100) 1回2錠 1日3回服用 + コルヒチン(0.5)1回1錠 1日1-2回服用

 上記で反応が悪い時は、ステロイドを使用します。

処方例として プレドニン 1回0.2-0.5㎎/㎏ 1日1回服用


 当初は風邪と思っていたのが、胸を当てて苦しそうにするので何が起きたのか周囲も不安になることが多いです。

 mRNAワクチン接種の前後でこの症状が出たらどうすればよいでしょうか。発熱がリスクファクターに含まれていることを考えると、胸の症状が落ち着いてから打つことになるでしょうか。主治医の先生とよく相談しながら時期を判断するのがよさそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました