発達障害と職場配慮

 「私、○○なんです」

 テレビで精神疾患や発達障害の公表が一般的になり、珍しくなくなっています。会社の産業医面談でも同様のことを面接で報告することが増えています。

 振り返る中で具体的なトラブルや調子が悪くなった経緯を振り返らず、いきなり障害の話をしてくるケースも多いですが、発達障害で何をすればよいか改めて考えてみます。

発達障害とは

 そもそも発達障害とは何でしょうか。特徴は「3つ組の障害」で、以下の3つの障害があります。

  • 社会性の障害
  • コミュニケーションの障害
  • 想像力の障害

 面接で話を聞いていると、障害それぞれに強弱はあるものの組み合わさって問題が生じてきます。

 問題によっては上司や職場の動きを決めておく必要があり、職場環境によって定着や問題の大きさが変化することは言うまでもありません。

 新たな業務で本人が動かなくなる・本人が相談せずに勝手に業務を行ってしまい明後日の方向の資料が出来上がるので後から説教というのであれば、新たな作業に取り掛かる前段階で打ち合わせしフローを決める、次の報告時間を決めて本人が固まったままにさせないように職場で先回りできるとよさそうです。

 これが職場の雰囲気が悪い、ストレスチェック集団分析で「イライラ」や「人間関係」の項目が悪く結果が出ていると職場の協力は望めそうもありません。当事者に不満を持つ人が高ストレス面談に来るようだと、「部署を移ることは考えたことはあります?」と当事者に話を振ることもあります。困っている本人を助けない環境というのがそもそもおかしな話ですが。

よくある”マルチタスク”について

 「マルチタスクにせず単独業務に限定する」という指示を行う産業医もいますが、作業効率はほかの人と比べてかなり落ちてしまいます。給料などで同僚が不満に思うことも生じるかと思います。

 マルチタスクでよいものの、優先度の高い業務を自身で選ぶことができなかったり、細かいことや上司が求めていないことまでやってしまうことがあるので、優先度を上司がつけます。

 「まず①の業務をやって、ここまで出来たら報告して。この○○の部分は突き詰める必要がないのでやらないで」

 と指示を出し、報告が来た時点で次の業務指示を行います。電車でいうと切替ポイントに上司が相当します。本人がポイントを決めるのではなく、上司が決めていきます。

 よく考えてみると、新人教育も同じようなものです。昔と比べて業務内容自体が濃密なものになっており、在宅でどう業務すればよいかわからない、という相談が若い人から出たことがあります。職場で相談しづらいので産業保健スタッフに来た、ということですが、職場を相談しやすい環境にするのがまずは第一ですね。

 

 

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