問題社員の正しい辞めさせ方

 「社員をやめさせるのはハードルが高い…先生から何とかなりませんか?」

 産業医を長くやっていると、このような発言を管理職の方からよく聞きます。ですが、やめさせる立場というよりは働ける最低条件を満たしているのかを判断するにすぎず、人事労務や現場、それぞれと話し合いを重ねたうえで戻すか辞めてもらうか判断することになります。

 以前の職場で産業医のセリフまで考えてプリントで渡してきた企業もありますが、対話のできない人事なんだなと思い契約更新をお断りさせていただいたことを思い出しました。

 本書は、辞めさせ方ではありますが、休職中に読むのもよいかもしれません。いかなる手続きを踏めば解雇を回避できるのか、どのようなプロセスを会社は踏んでくるのか、復帰対策を考える一冊です。

 「IBMは訴訟で負けない」と有名な産業医が話されていました。IBMが負けない理由はやることを適切にやり、真摯な態度であることなのでしょう。落ち度がないよう退職までのパッケージを作成し、職務に応じた採用=職務給制度を採用しており、能力未達の判断がしやすいなど、他の日本企業では見られない制度を採用していることも大きそうです。

 何をやるか、就業規則をどう整備するか、来年度に向けて考えてまいります。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました