ネット炎上は外から見ていると「どうでもいいこと」がきっかけで炎上するすることが多いように見受けられます。
最近では前述したマイメロディママが炎上しています。現在残ったのが両極に残った人たちと、炎上や議論に耐えた人たちということで、炎上を起こす「火付け役」0.5%以下ということです。ほかの研究者の意見もほしいところですが、この数字から考えると炎上の中心にいる人たちにどれだけ配慮するかが今後の企業防衛対策になりそうです。
両極に残っているのは多い、との筆者の説は共感できます。疑問点として中庸・中立層にどれだけの人間が議論に残っているかということです。
マイメロの場合は発売中止により販売を心待ちにしていた人たちが、企業や炎上させた人たちへ非難をしていました。数としては中止に対する非難のほうが多そうです。
正規分布上に炎上させた人たち、攻撃対象を配置すると、下記のようにプロットできそうです。

図を解説していくと、焚き付け役は①で思想的に極端な位置にいます。攻撃対象は②で、相手が極端な思想を持っているから排除に動きました。自分たちは少数派という自覚はなく、ネット上では同調できる相手だけがコメントを返しているので、反対意見はない、私たちはいいことをしているという意見や思想が強化されます。感覚としては③の位置にいるような感覚になるのでしょう。炎上で販売中止に追い込まれたら、反対意見を述べたのは①の人たちが対極にいると思っていた人たちではなく、購入を検討していた④の層になります。④の層は攻撃して①の層への同調がなくなり、相対的に②の層への理解を示すことになります。
無理やり一つのグラフに記載するとこうなりますが、マイメロママの場合はフェミの仮想敵と反感を買った層が全く違うグラフ上で動いているとも取れます。
販売停止に追い込んだことで自分たちの支持を失うことになったと思われます。フェミニズムだけでなく、ネトウヨと呼ばれる人たちも①にいる自覚は必要です。オール沖縄も敗戦続きであり、③・④の層で胡坐をかいていると①に追いやられてしまいます。
少数派の意見をどうくみ取るかスルーするか、そのあたりを検討するうえで科学的に考えるには面白い本でした。
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