麻雀と診断

精神科の研修で、レクリエーションを一緒にやることで、教科書にはない気付きを得られることがある。

レクをやる前に、指導医から「麻雀やるときは最後は勝たせること」と言われた。その時は分からなかったが、やるとこれが奥深い。

相手の動きをよく見ている方は少しの手抜きを見抜いて「あー先生、手抜きするなよ」と言われたことがある。当時は自分も経験が浅かったからか状態が悪い=鈍感だと決め付けていたと思う。その件があってから、手を抜かずに負けるやり方をしばらく研究していた。

プライドがテーマの方で学歴や仕事を気にする方は、「医者に勝った〜!」とうれしそうに言う。これで終わればよいが、その後しつこく「先生に勝ったんだよ」と周りに言うので、自分もムキになり全力で次の一番でその方から振りこみ倍満で上がると、そのあと微動も発語もせず固まってしまった。感情的になって自分の患者さんを悪化させてしまった。泣く泣く薬を調整して立て直しだ。

本論になるが、4人打ちで周りから観戦すると、診断や状態がはっきりしてくる。以下のような動きをする。

  1. 統合失調症 思考弛緩により、途中で待ちが分からなくなる時がある。3つ組で組み合わせを作るために、周りからあと何手か分かりやすい。
  2. アルコール 言動と行動が一致しないので、よくしゃべり「これはデカイぞ」とうそぶき、リーチのみや平和のみで安くあがる傾向がある。
  3. 躁鬱病 見ていると一番強い。上手く降りることができる。

発達障害も癖があるかもしれないが、専門病棟以外への入院が少ないからか、麻雀やる方はいなかった。

麻雀は性格やパターンがよくわかるゲームだと思う。

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