カフェイン中毒

 最近自販機でカフェイン増量したコーヒーやコーラが売られるのを見るようになった。たまにしか見ないテレビでアイドルが宣伝するのを見ると、エナジードリンクは文化として既に定着した感じがする。研修指定病院で若手研修医の先生にグロンサンをもらったのでお裾分けしようとしたら、苦笑いしながわ「私はレッドブルしか飲まないんで」と受け取りを断られた。世代ギャップを感じた一幕であった。

 職場ではアルコールの問題をよく目にするが、処方薬依存による自殺企図やカフェインによる救急搬送も事例であるため、他人事ではない問題である。

 そもそもの効果は何か。コーヒーを飲むと眠気が覚めるため、タクシードライバーの方が良く愛用している。興奮の作用を利用して「もうひと頑張り」しようとするわけだ。

 カフェインでの搬送例をみると、中毒域が5-10gとなる。副作用が出現するのは100㎎以上から出る場合があり、中毒域に達する可能性のある200mg以下に目標を置くよう健康教育では指導している。

 副作用は、以下のようなものがある。

  •  頭痛
  • 不眠
  • 動悸
  • 下痢

  「もうひと頑張り」のために使用するものなので、カフェインはどう付き合うかの問題になる。使用する理由が多忙であれば、業務の見直しも検討しないといけない。一時的なものであれば、カフェインを切り札に残した使い方も一緒に考えることもある。

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