報道と医療職としての職業倫理

 NHKで精神科医師の取材を一方的に流したことで、様々な反響を呼んでいます。

 安倍元総理の暗殺と言うことで、様々なメディアが犯人の背景を取り上げようとしていますが、国営放送を名乗っているのであれば本人の話を聞かずに推論で話をしたものを流すのは非常に問題があると思います。

今回の放送の問題点

 医師の立場から犯人像を語るのは避けるべきことで、なぜ起こしたかは本人の口から話すことで初めてわかることがあります。

 社会は今回の事件を知る権利がある、というマスコミ関係者もいるでしょうが、本人の話も出てこず同意や反論もない中で外野が意見するのはレッテル貼りと何が違うのでしょうか。宗教関連の名前も出てきてはいますが、安倍元総理と結びつけるまでには証拠がそろってからの方がよいと思います。取材はいいですが、放映までは検討を重ねてからのほうがよかったでしょうね。

 メディアもそうですが、ネット上も番組に出演したことで画像が切り取られてしまい、医師の印象を悪くするような画像が切り取られてしまいました。でるだけで医師の評価は下がってしまいました。

 奈良県立医学の救急教授の記者会見問答を見てからなので、精神科医師全体へのイメージダウンにもつながりそうです。

 今回のような背景を語るには事実よりも推測がまだ多くを占めている状況です。推測で語るのは決めつけになりかねないので、このような時だからこそ守秘義務で加害者や医師自身を守ることをした方が良いのではと感じています。

 事件については思うところが多く、私自身主観で語ってしまいそうなので聞かれても断る、のが現時点での対応になると思います。

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