感染後出勤判断のためのPCRは必要か

 感染が爆発しており、感染後職場復帰のタイミングに入っている人も多くなっています。

 会社によっては出勤前に抗原検査やPCR検査を行ってから出勤するようにと言われているようです。陽性になり自宅待機期間終了しているのにいつまでたっても出勤できない、という事態が時々聞かれます。そもそも検査が必要か、という議論もありますが、この場合どう解釈して出勤判断をすればよいでしょうか。

感染後のPCR陽性の意味は何か

 2020年の感染が始まったころにもありましたが、いつまでたっても陰転化しない、ということが度々ありました。

 感染後の持続するPCR陽性は何を指しているのか、をまずは考えてみます。

 PCRで陽性となっていても、ウイルス量が多いということを指しているのであって、ウイルスが感染力を持っているかは別の話です。直近で感染してウイルスが排泄されていないとしばらくの間はウイルス量が一定値を超えるため検査結果が陽性となります。

 感染力は感染後10日程度で消失することが殆どであり、自宅待機期間が終了すれば感染力、職場の周りの方への感染は心配しなくてもよいです。基本的な感染対策は必要ですが。また、ウイルスは発熱時に感染力を有しているため、発熱時は出社を避け、解熱して3日経過して感染力がなくなってから出勤してもらいます。これも国の自宅待機期間と同じ考え方です。

 検査しなくても保健師・産業医が聞けば出勤可能か判断はできます。

 感染後のPCRは感染力を見るものではないので、やる意味があるのかをきちんと考えたほうがよいです。会社で指示すれば膨大な費用がかかるので、感染後検査をやらないという経営判断をしたほうが賢い経営陣と見られます。いつまでも社会の目があるからと抗原検査を義務付けてコストばかりかかる企業は賢いとは言えません。私もその会社にいることが恥ずかしくなってしまいそうです。

 医療では検査自体が実施できなくなってきていたり、人員不足で発熱外来を閉じる医院も出てきています。会社で検査をやろうとせず、費用少なく判断できることが望ましいと私は考えます。

 検査結果で判断するのではなくあくまで臨床症状で出勤判断をするのが復帰時には正しくコストも少なく安全と言えます。早く多くの経営層が気づいてほしいものです。

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