乳がん検診(マンモグラフィ)

 働き盛りの女性がかかる疾患で、乳がん検診は治る疾患のため健康診断受診が推奨されます。自治体の広報にも掲載されているので、自治体開催のものを利用するのもよいです。

疫学

 40歳以上は2年に1回のマンモグラフィの受診が勧められています。自治体の案内を見ると受ける年代になれば送られてきます。

 39歳以下は被爆の問題の他にこの年代の罹患率の低さから検診でスクリーニングするのは推奨されていません。
 40歳から49歳までは、日本では推奨されています。他国では死亡率減少効果が他の年代より少ないことで意見を異にしているようです。家族歴・既往歴・自覚症状などを踏まえて実施するかを相談するのがよさそうです。
 50歳から74歳までは死亡減少効果が高いため推奨されており、他国でも同様のようです。
 75歳以上は無作為化比較試験がなく、死亡減少効果は不明です。過剰診断の問題も出てきており、推奨できるかどうかは不明です。

 検診を行うとどの程度の効果があるでしょうか。乳がん死亡率を20%減らします。1000から2500人の女性が検診を受けることで1人の乳がん死亡者を減らす効果があります。

検診のデメリット

 被爆や過剰診断の問題が発生します。

 被爆は40歳から74歳まで年1回マンモグラフィを行った場合、検診を受けたことで乳がんによる死亡を避けられた人は、被爆による乳がんを発生して死亡した人数より極めて大人数になります。この点では受けたほうがメリットが大きいと言えます。2年に1回であればこれより被爆起因の乳がんはさらに減るため、リスクはさらに下がると思われます。

 救命できる1名に対して過剰診断が3-10倍発生します。検診で発見された乳がんのおよそ20-30%が過剰診断と言われています。要精検と言われるのが約7%であり、その中の24人に1人が乳がんと診断されます。実際に乳がんと診断される人はそこまで人数は多くないものの、結果が出るまでの不安といった心理的な影響も懸念されます。


 身近な方が乳がんに罹患した・亡くなったというのであれば検査のメリットは非常に高くなります。ほかは勤務の状況や家での役割等、メリットやデメリットを考慮して検討するのがよいですが、2年に1回であればメリットの方が大きくなります。この機会に受診を検討してみるのはいかがでしょうか。

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