復帰時の異動希望は出した方がいいのか、意見は通るのか

 復職希望の際に異動希望を伝えてくるケースがありますが、実際に通るのでしょうか。

職場復帰の原則:現部署での復帰

 多くの企業では上記の通り、現部署での復帰を原則としています。復帰時の面談ではたいていこのように言われるので、現部署での復帰を想定しておいてください。

 異動することで新たな環境への過剰適応を引き起こし軽躁状態で動き回ることもあり、会社側としても復帰後の動きを比較しやすいという意味で元の部署に戻ることを勧めています。極端な会社では、ごね得じゃないかと詰められるところもあるようです。

例外を認めるケース

 この原則を破ってでも異動するのはどんなケースになるでしょうか。異動に際して正当な事由があれば異動させることがあります。

ハラスメント認定

 ハラスメントは企業においてかなり厳しい対応を迫られます。内部調査の上、会社がハラスメントに該当するのであれば、行為者側を処分することになり、本人は元の部署に戻ります。会社側のどうしてもの理由で行為者を異動させられない場合に本人を動かすことになります。この場合は本人の承諾が必要です。

 内部調査の上でということわりを入れたのは、必ずしもハラスメントと認定されるわけではありません。認定されない場合、被行為者の納得の問題として扱われてしまうので、それ相応の資料を準備して内部申請するのが望ましいです。証拠がないと「わがままだ」と詰めてくる企業もあるため、自分が戦うつもりで準備を進めていきましょう。

異動希望先と受け入れ先の希望が一致している

 忙しいなどの理由で人が足りない部署では、受け入れ希望があれば受け入れ可能なこともあります。ただし、現在の部署できちんと理由を伝えるなど、筋を通すことがその後の会社人生を送る上でプラスになります。 

 例外であり人事が認めないことが多く、本当に受け入れられるのか事前調査が大事になります。根回しを要するので、復帰時にそこまで余力があるのかを考えた上で動くようにします。

会社側から見た動かしたいタイミング

 本人は少しでも早く異動したいのかもしれませんが、会社側の都合を考えてみます。

定期以外のタイミングでの異動には理由をつける必要がある

 定期異動であれば定期なのね、ということで受け入れ側もそこまで難癖をつけるわけではありません。しかし、突然受け入れをお願いされる場合、受け入れ側も困ってしまいます。メンタル不調休職からの復帰で再休職率は50%に上ると言われており、休まれた場合に部署の仕事が回らないのではという不安がよぎる上司も多いです。定時以外のタイミングでの復職になるので、誰が聞いても納得できるような理由を考えておきます。

 納得できる理由の多くは業務内容の希望があるといいですが、今の部署で本当にできない仕事なのかはきちんと考えておきます。

どこへ行っても同じ動きをするのではないか

 ごねたから、トラブルになったから異動というのは会社によい印象を与えません。「○○さんが悪い」という人は、ほかの部署に移っても同じことを言いださないか、ということを人事は懸念しています。社歴が長い人であれば「たまたま相性が悪かった」と結論付けられることがある一方で、新人若手で入社すぐのトラブルであればその人の考え方の問題ではという話になることもあります。人間関係で異動したいというのは、認定される場合を除いて長期的にはよい展開はないように感じられます。


 

 休職明けの職場異動に産業保健が賛同するケースはほとんどなく、元の部署に復帰するというルールであればそのルールでまずはやってもらい、異動希望があれば通常の異動ルートに乗せるのが一般的な対応です。異動したらすべて解決、という道筋が確定することは面談のみで結論付けられることはまずないため、休職明け即異動は難しい、と結論付けていることがほとんどです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました