アルコール外来治療から考える禁煙戦略

アルコール使用障害で専門病院を受診すると、出勤困難や行方不明など”問題行動”があったとしても節酒で治療契約を行い開始するケースが増えている。

問題行動が増えたり重なるほど断酒が必要になるものの、通院継続が最終的な断酒率を上げることにつながっていく。家族や周囲と共有して治療からの脱落予防を優先させている。

これを禁煙戦略に用いるとどうか。その場で止めると思っている人だけでなく、迷いがある人でもとりあえずプログラムに参加してもらい、出席率を優先させるようにする。

出席率を上げるためには、「恐怖で止めさせる」「止めなければ来なくてよい」といった従来の戦略を改める必要がある。身体への影響も大きいが、これは従来のプログラムやメディアで十分に伝達されており、プログラムの後半…およそ禁煙2ヶ月経過した辺りで感情的に安定したところで出すのが良いと思われる。

継続させるために前半のプログラムはどうするか。

・依存形成のプロセス:「パブロフの犬」の話

・吸う時の条件や吸わない時の条件:配偶者がいるとき、上司がいるときなど

・「引き金」について

・吸わないための通勤経路作成:白地図にコンビニや喫煙所をプロットして避ける道を計画

禁煙対策の一番の敵は医療者自身になることを私も含めて重々承知しておく必要がある。「タバコは体によくない」それはこれまできちんと教育されてきた部分でそこは正しい。しかし正しさを振りかざすことは時に攻撃的・暴力的になることもあり、容易に相談者との対立を作り上げることになる。相談者の対応や様子をみながら対立構造になっていないか、その場合は医療者の対応を見直すタイミングになったことを意味する。

 

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